フリマアプリの「メルカリ」で何かを売って事業用の売上となった場合と、その売り上げでポイントを購入して事業用の必要なものを買った場合、個人使用のものを買った場合、売上金が入金された場合の青色申告65万円控除用の帳簿付けについてまとめます。
流れとしては「売る⇒発送⇒売上金が入る⇒ポイント購入⇒商品を購入」となり、その途中で送料や手数料も発生するのでややこしいです。
ここで例として挙げるのは、税理士さんに相談して教えてもらったやり方ではあるんですが、あくまで私の場合はこうやってるよ~という参考例になります。
フリマアプリで売上が出た場合の記帳例
一般的には、商品が売れた日ではなく、商品を発送した日が収入の発生とされるそうです。
なお、やよいの青色申告オンラインでの「仕訳の入力」からの記帳のやり方で説明していきます。「かんたん取引入力」でやると逆に難しくなっちゃうので…。
例)
3月1日:送料込みの4,000円で商品Aを販売開始
3月3日:商品Aが売れた(コンビニ支払での購入)
3月5日:購入者から支払いがあったので発送した。送料は600円だが後で売上金から差し引かれるので発送時にはお金を支払っていない
3月7日:評価がされて売上金が入った。送料600円、販売手数料が400円引かれて、3,000円の売上金が入った
記帳例)
(販売開始日や商品が売れた日で支払いがまだない場合は記帳しません)
取引日:3月5日
借方:預け金 4,000円 / 貸方:売上 4,000円
取引日:3月7日
借方:支払手数料 (販売手数料) 400円 / 貸方:預け金 1,000円
借方:荷造運賃 600円 / 貸方:記入なし
※「預け金」は、今私が使っているやよいの青色申告オンラインでは最初は勘定科目にありませんでした。すぐに追加できますがやり方についてはこちらの勘定科目に預け金を追加する方法を参照してください※
※(販売手数料)は補助科目になります。自分で追加します。上記の「勘定科目に預け金を追加する方法」を参考にしてみて下さい。
売上金でポイントを買って買い物をした場合の記帳例
メルカリでは、売上金のまま商品を購入することが出来なくなりました。
売上金でポイントを購入し、ポイントで支払いをします。
「売上金が入る⇒1円1ポイントとしてポイントを購入する(手数料はかからない)⇒ポイントで商品を買う」という流れです。
売上金でポイントを買い、そのポイントで買い物をした場合の記帳例を以下にまとめます。何を買ったかによって、借方の勘定科目が変わりますので注意します。
ポイントの購入の仕訳についてはみんな同じです。
3月10日:売上金3,000円を全て使って3,000ポイントを購入した
3月20日:3,000ポイントのうち2,000ポイントを使って、後で事業として販売するものを購入した
記帳例)
取引日:3月10日
借方:前払金 3,000円 / 貸方:預け金 3,000円
取引日:3月20日
借方:仕入 2,000円 / 貸方:前払金 2,000円
3月20日:3,000ポイントのうち2,000ポイントを使って、販売するための商品ではなく、事業用の備品を購入した
取引日:3月20日
借方:消耗品費 2,000円 / 貸方:前払金 2,000円
3月20日:3,000ポイントのうち2,000ポイントを使って事業に関係のない私的に使うものを購入した
記帳例)
取引日:3月20日
借方:事業主貸 2,000円 / 貸方:前払金 2,000円
事業用の口座に売上金が入金された場合
メルカリの売上金を、事業用口座に入金してもらった場合の記帳例を書いていきますね。振込申請したのが1万円以下の場合は、手数料210円がかかります。
記帳例)
取引日:入金があった日付
借方:普通預金 20,000円 / 貸方:預け金 20,000円
記帳例)
取引日:入金があった日付
借方:普通預金 4,790円 / 貸方:預け金 5,000円
借方:支払手数料 210円 / 貸方:記入なし