経費を事業用プラべ用のお金から支払った時の複式帳簿付けの例

青色申告の65万円控除をする場合の帳簿付けについて、経費が発生した時の記帳例をいくつかまとめたいと思います。

例として、以下のような場合を想定しています↓

・事業用口座から直接経費を支払う場合
・個人用の口座や財布から経費を支払った場合
・事業用口座からプライベート用に現金を引き出して(もしくはプライベート用口座にお金を移動して)、そこから経費を支払った場合

※ガソリン代や電気代、通信費の一部だけを経費にしたい場合は「按分(あんぶん)」をする必要があります。⇒こちらの記事で解説しています。

事業に使う口座から経費を支払った場合の例

事業用に使っている口座から、経費を支払った場合は、以下のような書き方になります。

例)2月10日に、事業用の口座から事業に必要な専門書を銀行振り込み(手数料無料)で5,000円で購入した。

取引日:2月10日
借方:新聞図書費 5,000円 / 貸方:普通預金 ○○銀行 5,000円
摘要:事業用の本を購入(ここは好きに書いていいです)

もし事業用の財布を持っていて、そこから現金で支払った場合は「普通預金」のところを「現金」にして記帳します。

私は事業用の財布(現金)を持っているとややこしいので、持っていません。全て生活費として引き出して、プライベート用のお金から事業に必要なものを現金で買ったりしています。

この方法だと、現金の残高が合わないということがないので楽でいいです。

個人用の口座や財布から経費を支払った場合の記帳例

個人用の口座や財布から、事業に使うための支払いをした場合は、「事業主借」を使います。

例)4月3日に、プライベート用の財布から、事業に必要な本3,000円を購入した

取引日:4月3日
借方:新聞図書費 3,000円 / 貸方:事業主借 3,000円
摘要:事業用の本を購入(ここは好きに書いていいです)

支払方法ですが、プライベート用の口座から引き落とされたり、口座振り込みをした場合でも同じ記帳となります。

プライベート用のお金を、事業用の口座に入れた時は、上記の例の借方のところが「普通預金」になります。

生活費として引き出したお金から経費を支払った時の例

事業用の口座から生活費として5万円引き出し、そこから経費を支払った場合でも、上記と同じになります。もちろんその前には、生活費を引き出した時点で事業主貸として記帳しておく必要があります。

例)5月10日に、事業用口座から生活費として50,000円を引き出した。5月20日、その中から事業に使う消耗品を4,000円で購入した。

取引日:5月10日
借方:事業主貸 50,000円 / 貸方:普通預金 ○○銀行 50,000円
摘要:生活費の引き出し

取引日:5月20日
借方:消耗品費 4,000円 / 貸方:事業主借 4,000円
摘要:事業用の備品を購入

…ということで、現金だろうが口座からの支払いだろうが、プライベート用の財布や口座から経費を使った場合は、事業主借で処理することになります。

家賃や電気代などの一部だけを経費にしたい場合は「按分」する必要があるので、それについては⇒こちらの記事を参考にして下さい。

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