グーグルアドセンスの1年間の報酬を確認して、青色申告のための複式帳簿付けを行います。
まずは、アドセンスのサイトへ行きましょう。
トップページには「見積もり収益」や「残高」などが表示されていますが、ページ右にある『残高』の右横にある3つ縦に並んだ点をクリックします。
『お支払いページを表示』をクリックすると、実際にいくら支払われたか、確定額はいくらか書かれたページに切り替わります。
そこの「ご利用履歴」という欄にある『取引を表示する』をクリック。
すると過去数か月分の確定報酬額などが出てきますので、右上にある『前年』をクリックすると、去年1年分の確定額と入金額が確認できます。
開始残高と最終残高の意味
先ほどの操作でズラッと12ヵ月分の報酬額が出てきました。クリックするとさらに詳細が表示されます。右上のプリンターの絵のロゴをクリックすると、そのまま印刷できます。
「開始残高」は、例えば2月の開始残高だと、2月1日時点でいくらの報酬が残っているか、ということです。毎月コンスタントに入金されているのであれば、開始残高と先月分の確定額が一致します。
「最終残高」は、例えば2月分の収益が2万円で、無効なトラフィックが1,000円だった場合、2月末の最終残高が19,000円になります。毎月コンスタントに入金されているのであれば、毎月の確定報酬額と一致します。
「収益」は、広告をクリックしてもらって稼いだ金額。
「無効なトラフィック」は、例えばごく短い間に2回同じ広告がクリックされたりして、「このクリックに関しては無効だな」という場合に、上がった収益から誤クリック分を差し引くためのものです。
『収益-無効なトラフィック=確定報酬額』になります。
その他の変更ってなに?帳簿の付け方は?
去年1年分のうち1ヵ月分だけ、確定額と入金額にズレがありました。
調べたところ『その他の変更』でちょっとだけ上乗せされて支払われたようです。
これは多分、無効なトラフィックとして収益から差し引いた分の中に、無効ではないものがあったんでしょうね。それでその分をプラスして支払ってくれたんだと思います。
帳簿への書き方ですが、私の場合は以下のようにしました。
例)●月○日 借方:売掛金 ○円 / 貸方:売上 ○円
・実際に入金があった日付で(売掛金が事業用の普通預金の口座へ振り込まれたという意味になる)
例)●月○日 借方:普通預金 ○○銀行 ○円 / 貸方:売掛金 ○円
・その他の変更があった日付で(プラスされた分は売上だがまだ振り込まれてないので売掛金として処理)
例)●月○日(←その他の変更があった日付) 借方:売掛金 ○円(「その他の変更」で上乗せされた分の金額) / 貸方:売上 ○円
上記は複式帳簿で書く場合の仕訳のやりかたです。やよいの青色申告オンラインでいうと「仕訳の入力」で入力する場合のやり方になります。
「かんたん入力」で記入したい場合は⇒こちらの記事を参考にして下さい。
印刷するのはどのページ?1年分一気に見れないの?
先ほどまとめた、1年分の確定報酬金額を確認できるページを印刷します。
1ヶ月ごとの収益を見るところで、右上にあるプリンターの絵のマークをクリックすると、そのまま印刷できます。
ところが、1年間分を一気に印刷できないんですよね。
面倒ではあるんですが、1か月ごとにプリントアウトして保管しましょう。1年分が12枚で済むんだから、頑張りましょう!(…と言い聞かせて何とか印刷を終えました)
確定日をいつにするか問題
1か月を通して見積もり収益額が集計され、翌月の初めに収益額が確定すると、[取引] ページの差引残高に反映されます。(中略)6月中に集計された見積もり収益額については、7月3日までに6月1日~30日の確定総収益額を [取引] ページから確認できるようになります。6月分の収益額とその他の残金は7月21日にまとめて支払われます。(アドセンスヘルプより引用)
アドセンスは1ヵ月分の報酬の確定が、翌月の初旬です。でも具体例を見ると、1日とは限らないらしい。3日までとのことで、毎月違うかもしれない。ややこしいですね。
で、さっき確定額をチェックしてみたので分かると思うんですが、どう見ても毎月1~3日ごろに確定してるようには見えません。パッと見た感じではひと月分が月末に決まってるようにしか見えません。
帳簿を付ける場合、毎年同じやり方でやることが大事です。
そこで私は、1年分を翌年の1月にチェックし、その時に確定日を月末として、翌月の21日の支払いとしています(支払日はもちろん入金された日付ですので、21日からズレる場合もあります。実際に入金された日付を記入します)。
毎月の月末日付で、売上が上がった(売掛金が出た)ことを帳簿付けする日付としています。
ここは人によって日付が変わるかと思いますが、変わったとしても例えば1月分の確定日であれば「1月末」「2月1日」という数日だけのことですし、確定額自体は変わらないので所得税もしっかり間違いなく支払えます。
…ということで、自分で支払日を決めたのでした。これは今後もずーっと同じように帳簿付けする必要がありますので、必ずどこかにメモっておきましょう。
ASPごとに確定日をメモっておくといいですよ。